遺言書は絶対に従わないといけないの?

遺言書

どうやら、近所のじいさんが遺言書を残してたらしいんじゃが、内容がめちゃくちゃらしいんじゃ。

それは大変だね、どんな中身なの?

自宅を別居する子どもに残したり、子どもに住ませている家をばあさんに残したり、やりたい放題なんじゃ。

最低限は受け取れる権利である「遺留分」はちゃんとみんなに残してあるのかな。

そこはしっかり残しているから、参ってしまってのう。家族みんな困ってるんじゃが、遺言書が最優先だから、これで分けるしかないのかのう。

遺言書が最優先だけど、全員が反対すれば、それに従う必要はないよ。

なにっ、そうなのか!

遺言書は絶対に従わないといけないの?

大原則として、遺言書は相続人での話し合いよりも優先されるので、遺言書に従う必要があります。

ただ、その内容が実態と合っていなかったりする場合には、相続人全員の合意があれば、遺産分割協議によって分け方を決めることができます

じいさんも頑張って書いたんじゃろうが、家族を困らせてはいかんからなあ。

本人は良かれと思っても、分け方を間違えるとかえって家族に迷惑ががかかってしまうね。もし1人でも「遺言書の通りに分けたい!」と言ったら、その通りに分けるしかないしね。

遺言書を作るときは、専門家の意見を聞いたほうがええのう。

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