うちの親もまだ元気なんじゃが、万が一のときのことが心配じゃのう。
親が元気なうちに準備しておくことが、とても大切だよ。
この記事では、親が80代以上で相続手続きに不安感を抱いている方に向けて、事前準備の内容を解説します。
この記事を読むことで、相続が発生したときの負担を減らすことができます。
親が元気なうちに相続について準備しよう
親が亡くなると、相続手続きを進める必要があります。
葬儀から始まり、相続人の調査、金融機関や不動産の名義変更など限られた期間内でたくさんの手続きをする必要があります。
そのとき、事前に準備していたかどうかで、子どもの負担感は大きく変わります。
遺言書を書いてもらうことが最善策
事前に遺言書を書いてもらうことが最善策です。
なぜなら遺言書があれば親の考えに沿って相続を進めることができ、また手続きの負担も大きく減らすことができるからです。
なお遺言書の種類については、安心安全の公正証書遺言を強くオススメします。
なぜ事前に準備をするべきか
遺言書を書く決心がつかない場合でも、少しずつ準備はすべきです。
なぜなら全く情報がない中で、親の葬儀や相続手続きをすることは、とても大きな負担になるからです。
取引のある金融機関を調べるだけで疲れてしまいますし、手続きが全て終わったあとにポロっと出てきてしまうこともあります。
注意すべきこと
ただし次のことはやめましょう
・財産内容を細かく聞きだす
親が80代以上になると、死ぬ準備を急かされたと感じてしまいがちです。
元気な60代などであれば、将来の実務的な話しと割り切れます。しかし高齢になると、自分の死が現実味を帯びてきますので、話し方やタイミングには注意が必要です。
親から確認すべきこと
財産について確認すべきことは、次の通りです
財産内容について
・生命保険の契約
・クレジットカード
・不動産
・借金
金融機関
金融機関名と支店名でOKです。
残高通知などが郵送されるのでそれでも確認できますが、最近では電子メールのみで郵送されないものもあります。
また通帳がないタイプの銀行口座も増えているので、しっかり確認しておきましょう。
生命保険の契約
こちらから保険会社に連絡をしないと、保険金は支払われません。
この保険金請求権の時効は3年ですので、保険の存在を知らないとそのまま失ってしまいます。
クレジットカード
使用しているクレジットカードが分かれば、どのようなサービスを受けているかを明細書で確認することができます。
不動産
固定資産税の納税通知書があれば、所有している不動産をほぼ確認できます。
ただし、価値が低く固定資産税がかからない不動産については、納税通知書に載らないので注意です。特に、遠方に別荘地や原野などを持っていないか確認しましょう。
借金
借金の有無がわからないと、相続放棄をすべきかどうか判断できません。
相続放棄は亡くなってから3か月以内に申し出ないといけません。
終末期医療や葬儀について
葬儀や延命治療の希望などについても確認しておきましょう。
・親族の名前や住所、連絡先
・葬儀に誰を呼びたいか
・入る墓や仏壇の希望
・葬儀社の希望
特に葬儀の準備は本当に大変なので、事前に準備できることは準備しておくべきです。
最後に
親の相続は避けて通れない問題です。
最近は平均寿命が延び、また定年時期も遅くなっているので、多くの人は現役時代に親の相続手続きをしなければいけません。
そのときの負担を少しでも減らしておくため、早めに親と話し合いをしておくことが大切です。
わしも帰ったら、話し合いしてみようかのう。
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