近所のじいさんが亡くなったんじゃが、1人息子が行方不明で、手続きに困ってると言っていたのう。生きてはいるらしいんじゃが、何のことじゃろうか。
それは遺産分割協議ができなくて困ってるんだろうね。
遺産分割協議？ああ、亡くなったじいさんの財産の分け方を話しあって決めることじゃな。そんなの、行方不明の息子以外で決めてしまえばいいじゃろう。
いや、遺産分割協議というのは、相続人全員が参加しないといけないんだ。
遺産分割協議は、相続人が全員参加しないといけない
遺産分割協議は相続人全員が参加しないといけません。もし１人でも相続人がかけていた場合、その遺産分割協議は無効になります。
む、無効じゃと！そんなこと言っても、いないから仕方ないじゃないか。どうしたらええんじゃ。
不在者財産管理人を選んでもらう
家庭裁判所に対して「もう見つからないから無理ゲー」と申し出ると、「不在者財産管理人」という人を選んでくれます。
この人は、不在者のかわりに、遺産分割協議に参加できるので、これでなんとか、遺産分割協議が整います。
良かったのう。これで見つからない人には、財産を残さなくて済みそうじゃな。
そうはいかないよ。不在者には、法定相続分程度は残さないといけないことが多いよ。
法定相続分か！亡くなったじいさんには、ばあさんと、その子ども1人だけだから、半分近くは渡さないといけないんじゃな。
そうなるね。だから、こういう訳ありのケースでは必ず遺言書を書く必要があるんだね。
わしもさっそく書かないと！えーっと、愛人のA子に全財産を、、（メモメモ）
控えめに言って、この人懲りないなあ。
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